(834)ある休日の話~サイクリングにプロレス観戦、SHIMANO SQUARE~その1

休日の昼前、近所のサイクリングロードを走る。
いつもなら、走り終えた後、家にロードバイクを置いて飲みに行くか、家で飲みながらゴロゴロする…という流れだが、この日は違う。
別のスケジュールがある。
俺は、プロレスを観戦するのだ。

子供の頃からプロレスが好きで…と言うか、前田日明が好きだった。
ただ、彼が引退してからは、プロレスに興味を失った。
が、5年ほど前、ある切っ掛けで、またプロレスファンに復帰。
久々に観て、ショーとしての要素、見せ方がきめ細かくなったと思う。

まぁ、いい。
話を進める。
クランクを回しながら、感じる。
何となく、どんよりしたものを。
何だろう?
どうも気分が重い。
この後、大好きなプロレス観戦が待っているのに、「鬱陶しいわぁ…」。
何だろう?

観戦する団体は、「GLEAT」。
あ、この記事を読む人に、プロレスに関する造詣の深い人がたくさんいる…とは思えないので(一応、ロードバイクブログですからね)、簡単に説明したい。
プロレスについて。

「プロレス」と聞いて、あなたはどんな言葉を思い浮かべただろうか?
八百長?
ショー?
確かに、最初から結果を決めて試合をしているし(まれに例外もある)、格闘技と違い、勝つための動きではなく無駄な動きが多い。
まぁ、エンターテイメントとしての動きが多い。

しかし…だ。
かつて、ガチンコの時代があった。
1920年代のアメリカにおいて、真剣勝負のプロレスがあった。
ただ、選手が互いに勝つための動きをすると、なかなか極まらない。
今の総合の技術があれば、また違ったのかも知れないが、当時の技術でガチンコをした結果、動きがなくて面白くない…という観客の評価。
そこで、キックやらチョップやら、飛んだり跳ねたり、ロープに振ったりと、ショーとして観客を楽しませる要素を追加し、プロレスは発展する。

と、語ったところで、本題にはたどり着かない。
もう少し、前置きがある。
エンターテイメントとして成熟したプロレス。
猪木や藤波に長州にタイガー、鶴田にも天龍にも俺は魅了された。
ただ、週間プロレスや週間ゴングで各団体のスケジュール、カードに目を通すと、何となく結果が分かってしまう。
タッグマッチにおいて負け役を用意し、シングルマッチにおいても団体が推している選手が勝つ。
まぁ、格や商品価値で結果を決めている、予定調和の世界なのだ。
試合内容によっては興奮させてくれるが、同時に冷めた目で見る自分もいた。

そんな時に生まれた団体が、「UWF」。
もう、30年から35年ぐらいの前の話になる。
団体設立の経緯については長くなるので省くが、当時、UWFのスタイルは斬新すぎた。
向き合っては蹴り、組んだら投げて関節技。
とてもシンプル。
従来のプロレスにある、飛んだり跳ねたり、ロープに振ったり、訳の分からない奴が乱入したり、フォークを凶器に使ったり、虚弱体質のレフリーがやたらと失神したり…といった、エンターテイメント要素を完全に排除したスタイル。
言葉で表現するのは少し難しく思うが、飽くまでもプロレスの範囲内で、「格闘技風味のプロレスをした」、「プロレスを競技化して見せた」といったところか。
とにかく、あまりにも大きな魅力があった。

そのUWF出身で、UWFインターナショナル(個人的に嫌いな団体)を経て、総合に出た田村潔司。
現在、彼は「GLEAT」のディレクターを務めており(選手ではない)、GLEATにおいてUWFルールの試合を提供する…となれば、「行くしかないやろ!」。

プロレス観戦を共に楽しむ仲間(たった2人だが)へ連絡したところ、「仕事の都合で無理です」と。
正直、俺は不貞腐れた。
が、ひとりでも行く。
チケットぴあにアクセス。

さて、前置きが長くなった。
サイクリングロードでクランクを回す俺…に話を戻す。

どうも気が重い。
憂鬱だ。
その理由は、プロレスの会場「ステラホール」。
チケットを手にしたのはいいが、「ステラホールってどこやねん?」。
ネットで調べてみると、「梅田スカイビル」。
名前には「梅田」とあるが、駅から遠い不便な場所にあるビル。
おそらく、HPでは「JR大阪駅、地下鉄西梅田駅から徒歩8分」や、「阪神梅田駅から徒歩10分」などと謳っているだろうが、俺の体感としては「徒歩30分」。
梅田の外れの外れにある…みたいな感じ。

プロレスは観たいが、スカイビルに行くのが面倒くさい。
本気で鬱陶しい。
ただ、¥4,500のチケットは既に買っている。
なら、行くしかない。

走った後、風呂に入ってから梅田へ。
「あー、だっるいわー!」
「あそこまで歩かなあかんのか!?」
空中庭園に繋がれた2棟の高層ビルを眺めながら、ムカムカする俺。

つづく

にほんブログ村 その他日記ブログ 40代男性日記へ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする