(863)負の連鎖~ロードバイクに乗れない4日目-2~

4日目その2

40年以上生きてきた中で、一番痛かったことは何?
やはり、郵便局のバイクにはねられたことか。
あれは凄かった。
痛い…を通り越して、死んだと思うぐらい血塗れになったな。
うん、堂々の1位だ。
次は、虫歯の治療か。
地味であり死ぬほど痛かった気がする。
次は…。

「もしかして、更新したかもな…」
そう思いながら、マンションの廊下で悶絶する俺。
痛い…。
痛い…。
痛すぎる…。
一歩進んだだけで、腫れ上がった左足首から最強で最悪の痛みが。
死にたい…。

ダメだ。
泣き言は無しだ。
気を確かに持て。
今、俺がすべきこと。
それは、この足でドラッグストアまで歩き、風邪薬を買うこと。
明日からは仕事。
何としても、風邪を完治させなければ。

負けられない戦いに挑む俺は、左足を引きずり、そして激痛と向き合い、何とか表通りに出た。
ここから最寄りのドラッグストアへは、徒歩(通常時)10分未満。
早急に買い物を終わらせ、家で横になりたい。
が、気になる。
もう1軒のドラッグストアが気になる。
徒歩(通常時)15分ほどの距離なので、やや遠くなるが、ポイントカードが使える。
いいねぇ。
買い物の際、たまに「500ポイント貯まっていますけど、使われますか?」と店員に聞かれ、ものすごく得した気分になる。

どうする?
左足のダメージを考慮し、最寄りのドラッグストアに行くか、ポイントを貯めるため、やや遠いドラッグストアへ行くか。
考える。
よし。
「苦渋の決断」とは、まさにこのことだろう。
俺は「ポイント」を取った。

痛みに耐えながら、休憩しつつも一歩一歩進む。
普段、当たり前に歩けることの有り難さ。
それを心から感じ、また、「こんな目に合うんやったら、松葉杖を常備しとくべきやったなぁ」と思う。
確かに。
こんな目に合うのなら。

「こんな目に…」で、ふと思い出した。
俺は同じ目に合っている。
去年のゴールデンウィークだったか。
浴室に入る際、入口の段差に右足をぶつけ、足の突き指。
右足中指の付け根がとんでなく腫れ、相応の痛みを感じ、かなり苦しめられた。
「あ!そういえば、あの時、足のダメージを緩和しつつも歩行するスタイルを編み出したよな…。今、活かす機会やわ!」
ただ、そんなスタイル、もう忘れた。

引き続き、左足を引きずったり、またはスキップするように歩いてみたが、痛いものは痛い。
特に有効な対策を見出だせず、苦しみながらも何とかドラッグストアに着いた。
ポイントカードが使える方に。

「地獄やったわ…」
風邪薬を買い終え、家の玄関を開けた頃には、既に1時間近く経っていた。
まぁ、いい。
それはいい。
とにかく…だ。
薬を飲んで、明日の朝には風邪を治っている(ことを祈る)。
そして、出勤。
昼飯だけは一丁前に食って、特に仕事をせず1日を過ごすのだ。

つづく

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