(928)三重県から来たロード乗りの客人~急すぎる話~

いつも通り、ロードバイクに乗って出社し、席に着いてパソコンを立ち上げる。
そして、いつも通り、ネットニュースに目を通した後、「たまには頑張ろかぁ」。
作業に取り掛かろうとした。
が、「ちょっと待てよ。たまにはGmailの確認をせなあかんなぁ」。

ネット通販やプロレスのチケットを購入する際、俺はGmailのアドレスを利用している。
そのせいで、「○○お得情報」や「××クーポンをお届けしました」などのメールが連発で入り、鬱陶しいし、いちいち読んでいられない。
「どうせ、緊急連絡は無いやろ」と、スマートフォンのGmailアプリは通知OFF。
まぁ、気が向いた時だけ、パソコンで確認しているわけだ。

「『闘魂SHOP』に『adidas』かぁ。今、欲しいもん無いしなぁ」
「『HMV』かぁ。こんなん、いつ登録したんやろ?」
「『福岡の白水酒店』ねぇ。前に濁り酒を買ったけど、今はいらんなぁ」
ガムを噛みながら、メールを片っ端からチェックしていると、「!?」。
どこかで見たようなアドレスが目に入った。
「誰やっけ?」
「『krmさん、こんばんは』って?」
「あ、Sさんかぁ」

Sさんとは、三重県在住の40代男性。
かなり前から、このブログを読んでくれている人だ。
しまなみ海道やビワイチなど、一緒に走ったこともある。

「で、Sさんが何の用やろ?」
メールを読み進める。
「明後日、伊丹に行く用事があって、伊丹で1泊するから、飲みませんか?走りませんか?宜しくお願いしますね…か」
「なるほど…」
「急すぎるやろ!もっと早く言えよ!」

メールを読み終え、そして考える。
「う~ん」
問題点がふたつ。
まず、Sさんのスケジュール(1泊2日)に合わせ、俺も仕事を休めるのか?
「う~ん」
時間の調整はできるが、休むのは無理だ。
あと、伊丹へ行くことに抵抗を感じる。
俺が住む西宮と伊丹は、同じ兵庫県。
Sさんからすると、「近所でしょ?」。
そんな認識だろう。
確かに、距離として10㎞ほど。
近所といえば近所だが、近い割りに電車の乗り換えが多い。
これが気に入らない。

その後、何度かメールを繰り返し、Sさんには阪神尼崎のホテルに泊まってもらい、当日の待ち合わせもホテルの入口で…となった。
「とりあえず、話が決まってよかったわぁ」
ほっとしていると、Gmailの受信トレイに、またSさんからのメールが。
「krmさんの電話番号を教えてもらえませんか?以前、教えてもらいましたが、スマホが破損してデータが消えまして…」
おそらく、Sさんの意図としては、待ち合わせの時や緊急連絡の際に、ショートメールでやりとりしたいのだろう。
今まで会った時もそうしてきたし、「理に適ってるな」と思う。
「うん」
俺は快く電話番号を教えた。
が、後になって、死ぬほど後悔することに…。

当日を迎える。
阪神の尼崎駅を降り、トコトコと3分ほど。
ホテルの前に着いたのは、待ち合わせ時間の少し前。
入口の脇に貼られた、「暴力団追放宣言」のポスターを見ながら、ぼんやりとSさんを待った。

つづく

今回も読んでくれて有り難うございます。
これからも読んでね。
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