(931)三重県から来たロード乗りの客人~いい加減な予定~

「ご馳走様でした」
てっちゃん鍋を堪能し、ほろ酔い気分で店を出る。
「じゃあ、2軒目に行きましょうかぁ」
「はい。えぇ」
Sさん(三重県在住 40代 男性)とふたり、ぶらぶらと高架沿いを歩いた。

ゴォォォ…と音を響かせ、走り行く阪神電車。
一瞬、「2軒目の店は、これに乗って梅田か三宮に出てもええなぁ」と思ったが、いやいや。
折角の機会だ。
梅田や三宮とは違う尼崎の良さ。
それをSさんに感じてもらおう。

次に案内する(予定の)店は、「ざぶとん」。
安くて美味くて量がある、とっても有り難い居酒屋。
「Sさん、食べる方はまだ大丈夫ですか?今の時点で、腹いっぱいになってませんか?」
「えぇ、大丈夫ですよ。まだまだ食べられます。えぇ、まぁ、×××かな。えぇ」
適当に話しながら、スマートフォンで店の開店時間を確認すると、「うっわ…」。

「Sさん、あのね、今から行く店ですけど、まだ開いてませんわ。30分、40分、待たなあかんみたいです」
そう言いながら、心の底から申し訳無い気分に。
以前、俺が三重県を訪れた際、Sさんは店の下調べや予約をし、迎え入れてくれた。
ところがだ。
今回は逆の立場となり、三重県から来てくれたSさんのために、俺は下調べをしたか?
答えは「No」だ。
理由は、「面倒臭いから」。

自問自答。
「どうしょうか?」
「この辺、店はいくらでもあるから、簡単に時間潰せるよ」
「簡単に…って。飲める店やったらどこでもええってわけちゃうで」
「そやなぁ、あの…角打ちの店はどうや?」
「あぁ、何とか酒店な。前から行ってみたかったわぁ」
「そう、何とか酒店。何とか酒店にしよう。場所もだいたい分かるし」
Sさんに事情を説明し、何とか酒店へ向かった。
が、「あら?道、間違えたみたい…」。
断念。

でも、大丈夫。
選択肢は他にもある。
「Sさん、まだ食べられるんですよね?何回も聞いて何ですが」
「はい、余裕ありますよ。えぇ、×××なんで、ふふふ」
「じゃあ、ホルモン焼きの食べ歩きはどうでしょう?」

阪神の尼崎から、隣の出屋敷へと続く長い商店街。
この中に、ホルモン焼きを提供している店がある。
3店舗も密集して。
「いいですねぇ。えぇ」
「店先で食べられるんで、100g買って、食べたら次の店へ…って感じで、食べ比べしたら面白いですね」
「えぇ、ホルモンの食べ比べ、いいですねぇ。まぁ、×××かな」
「ただ、全部が全部、Sさんの口に合うかは分かりませんよ」
「まぁ、えぇ、大丈夫やと思います」
「ちなみに、人に勧めておいて何ですが、俺はいらないんで。腹、膨れてるんで」
「えぇ、×××ですか。×××なんですね。えぇ」
「はい、そうですね。じゃあ、行きましょうか」

ホルモン3連戦。
1戦目の相手、「鹿児島屋」に着いた。

つづく

今日も読んでくれて有り難うございます。
次回は、ホルモン焼きの食べ歩きをする話です。
また読んで下さいね。
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