(940)三重県から来たロード乗りの客人~特に反応は無かった~

弥次郎兵衛。
「おにぎり、鮭をひとつ」
店員さんに伝える。
「はい、鮭おにぎりをひとつですね」

これから、ロードバイクに乗って40㎞ほど走る。
まぁ、ロード乗りの常識として、40㎞は大した距離ではない。
が、念のため、補給食を買っておきたい。
おにぎり、ひとつだけでいい。

体質なのか、思い込みなのかは分からないが、走る前、走っている間は、あまり食べたくない。
しっかり食べたくない。
気持ちが悪くなる…気がするのだ。
また、ライドの後だ。
俺は出社しなければならない。
大した作業ではないが、仕事前にしっかり食べてしまうと、勤労意欲が低下してしまう(常に低下してるか)。
というわけで、おにぎりでいい。
おにぎり、ひとつでいい。

「お待たせしました」
代金を払い、おにぎりを手に取る。
その時、ショーケースの上に目が向いた。
「おぉ、天むす、あるやん…」
弥次郎兵衛の天むすは美味い。
米が美味いのか塩加減が絶妙なのか、何度食っても分からないが、とにかく美味い。
「食いたいわぁ」
「買おうや」
本能がそう訴え掛けてきたが、ダメだ。
食い過ぎると、ライドにも仕事にも支障が出てしまう。

「行きましょ」
Sさん(三重県在住 40代 男性)に声を掛け、数十m進むと、旧花街「かんなみ新地」。
脚を止め、俺は語り始める。
「この長屋はね、ちょっと前までは遊郭やったんですよ」
「建前としてはお好み焼き屋とかね、飲食店ってことにして、外から見えるところにね、おばちゃんと綺麗な姉ちゃんがいてね」
「『おいで、おいで』って手を振ってきてね、誘惑されそうになったもんですよ」
「今はね、市が対策したのか、消滅しましたわ」
一応、三重県からお越し頂いたSさんに、「観光案内っぽいことをしとかなあかんなぁ」と思い、説明した次第です。
特に反応は無かったですけどね。

さて、クランクを回し出屋敷駅へ。
更に回して、西へと進む。
適当に。

「Sさん、ちょっと」
脚を止め、また俺は語り始める。
遊郭の話ではない。
「あそこに高速が見えるでしょ?」
「あの下に、43号線って道路が通ってて、その下に地下道があるんですわ」
「地下道の向こう側に出たら、工場運河コースです」
「途中、工場の私有地か何か分からんところを通ったり、ボロボロの道を進むことになりますが、とりあえずそんな感じで」
Sさんに説明。
まぁ、特に反応は無かったですけどね。

つづく

いつも読んでくれて有り難うございます。
次回も宜しくね。
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