(941)三重県から来たロード乗りの客人~些細な話です~

シャカシャカシャカ…。
フロントをインナーに切り替え、ただただ脚を回す。
そう、ケイデンス重視だ。
これは、太股を細くするのに効果があるらしい。
旦那さんがプロのロード選手で、元全日本女子バレー代表の益子直美さんが、何かでそんなことを言っていた(気がする)。

子供の頃から、体重が増えようが落ちようが、太股だけは無駄に太かった俺。
まぁ、男である俺の太股が太くても…だ。
特に「みっともない」とは思わないし、そもそも誰も気にしない。
興味が無い。
しかし、かと言って「どうでもええ話」というわけでもない。
デメリットがある。
太股が太いと、ひとつだけデメリットがある。
それは、何か?
破けるのだ。
パンツ(ボトムス)の股の部分が破けるのだ。
数々の学生ズボン、スラックス、ジーンズを、俺は葬ってきた。
もうね、無駄に金が掛かって仕方が無いよ。

シャカシャカ…。
シャカシャカ…。
ロードバイクに乗り始めて10年ほど。
今、俺の中で、何回目かの「インナーブーム」が起こっている。
まぁ、これまでは全て失敗だった…ような気もするが、今回は違う(違う!)。
1週間もすれば、目で見て分かるレベルで、無駄な脂肪が落ちているのだ。
根拠は無いが。
シャカシャカ…。
シャカシャカ…。

「あ、忘れてたわ」
振り返る。
「おった、おった」
俺の後ろに付くSさん(三重県在住 40代 男性)を確認。
普段、ひとりで走ることが多いため、人と走ることに慣れておらず、ついつい自分の世界に没頭してしまう。
少し反省。

Sさんと走るのは、今回で6回目(と思う)。
しまなみ海道、ビワイチ、そして三重の町。
いつもいつも彼に道案内をしてもらい、俺は彼の後ろを走っていた。
が、今回は違う。
「尼っ子リンリンロード」と「阪神しまなみ海道」。
尼崎~神戸間を案内しなければならない。
俺が前を走らなければならない。

シャカシャカ…。
クランクを回していると、「ちょっと待って下さい」。
背後よりSさんの声。
「はい」
脚を止める。
チェーンが外れたのか、パンクしたのかは分からないが、何らかのトラブルがあったのだろう。

「大丈夫やろか?」
そう思いながら、Sさんに目を向ける。
と、スマートフォンを構え、付近の写真を撮っているではないか。
「あぁ、トラブルとちゃうんか」
「それはそうと、有り難がって撮るような景色か?この辺は」
「一体、何を撮ってるんや?」

目をやる。
Sさんのスマートフォンが向く方向に、目をやる。
「何や?『尼崎リサーチ・インキュベーションセンター 40M →』って。知らんわ」
「ほんで、『尼っ子リンリン・ロード』と」
「なるほど」
「うん、なるほど」
「案内標識の写真を撮ってんのか」
「あぁ…」

「この感性は新鮮やわ…」
心の底から思った。
うん。
正直に言う。
俺は、ブログ用の写真もツイート用の写真も、適当に撮っていた(いる)。
「こんな景色の中を走りましたよ…って、何となく伝わればええやろ」
その程度の認識。
そう、その程度の認識だからこそ、ブログやツイートに写真を添付する際、「前にも全く同じ写真があったような…」と悩む。
まぁ、写真にこだわりが無いため、いつも同じ景色を同じアングルで撮っているわけだ。
いつも同じ。
いつもいつも同じ。

「Sさん、あの案内標識を撮ってるんですよね?」
「えぇ、まぁ。えぇ、×××で。ふふふ」
「俺も撮りますわ」

つづく

些細な話でした。
これからも大した話はありませんが、宜しくね。
絶対、押してね。
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