(946)三重県から来たロード乗りの客人~SさんとSさんのRALEIGH~

ボタン電池を手のひらに乗せ、「ちょっといいですか?」。
Sさん(三重県在住 40代 男性)に向け差し出す。
「サイコンのね、センサーの電池なんですけど、これを買いたくて、次の西宮浜にあるコンビニに寄りたいな…と」
「えぇ、はい。ちなみに、それは『CR2025』ですね。ふふふ」
「え?」
正直、俺は感心した。
電池をチラッと見ただけで品番が分かるとは、「この人、何者やねん?」だ。
焦りつつ、手のひらに目を向けると、「え?」。
「あの、Sさん。『CR2032』って刻印されてるんですけど…」
「あぁ、えぇ。えぇ、それは×××で×××ですね。えぇ、厚みが少し違うんですよ。えぇ」
どうも、言い訳がましく聞こえる。
最初から「CR2025」などと断言しなければよかったのに。

甲子園浜海浜公園を出て、西へ進む。
まぁ、我々が走る「阪神しまなみ海道」は、この先もスロープ→橋→人工島→スロープ→橋→人工島…が続くため、どうも面白くない。
走っていて面白くない。
単調に思えてならない。
また、この面白くない経験を記事に落とし込む作業。
まさに、今の俺が向き合っている作業。
面白くない。
書いていて、とにかく面白くない。
ならば…だ。
全く関係の無いことを書いてはどうか?
「三重県から来たロード乗りの客人」は無かったことにして、「コンビニのレジを壊しかけた話」を書こうか?
いや、そんなもの、いつでも書ける話だ。
今は我慢。
面白くないが、我慢してつづきを書く。

西宮浜のコンビニに着いた。
店の前にロードバイクを止めたいが、ロードを立て掛ける車止めや空きスペースが無い。
「どうしましょ?」
「えぇ、まぁ」
「ちょっと離れたところに止めましょか?」
「えぇ」

本来、駐輪する場所では無さそうだが、「まぁ、ええやろ」。
一応、店の敷地内に止められそうなスペースがあり、そこの壁にロードを立て掛ける。
「それじゃ、電池、買ってきますわ」
俺はSさんに声を掛けた。
が、ちょっと待てよ。
目の前に、ロードが2台並んでいる。
普段、ひとりで走るのが当たり前の俺にとって、まさに絶景。
ジャージのバックポケットからスマートフォンを取り出し、記念撮影。

それにしても…だ。
気になる。
Sさんのロード、RALEIGHのクロモリが気になる。
「あの、見せてもらっていいですか?」
トップチューブ、ダウンチューブ、それ以外も、全体的に細くシュッとした印象。
クラシカルな美しさを感じる。
が、何故だ?
何故、フロントフォークはカーボンなのか?
ここまで来たら、フロントフォークもクロモリでいいだろう?
いや、ちょっと待て。
やはり、乗る側からすると、フロントフォークはカーボンの方が楽なのか?
本人に聞いてみよう。
「Sさん、フロントフォークだけカーボンなのは、何でですかね?」
「えぇ、まぁ。えぇ、×××ですね。えぇ、RALEIGHには、えぇ、フロントフォークもクロモリのですね、えぇ、×××という車種があるですけど、僕はねぇ、えぇ。まぁ、×××でカーボンの×××のフレームを買って、×××で、えぇ。それで、×××かなと思って×××で×××で、ふふふ」
ほとんど、何を言っているのか分からなかった。

つづく

読んでくれたあなたに「有り難うございます」と伝えたいです。
心から。
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