(957)三重県から来たロード乗りの客人~ピンクのボトルケージがふたつ~

サイクルセンターサンワ。
本館の脇に設置された、サイクルラックの前で脚を止める。
そして、振り返ってSさん(三重県在住 40代 男性)に一言。
「あの、さっきも言いましたけど、ロードバイクは自分が見張っときますんで、買い物でも見学でもゆっくりどうぞ」。
「えぇ、はい」

Sさんを見送り、サイクルラックの横に突っ立つ俺。
頭の中は、この後の予定。
仕事のこと。
「出社したら、さっさと作業を終わらせて、さっさと帰りたいよなぁ」
「30分で帰りたいよなぁ」
「一応、休日出勤やしなぁ」
「でも、相手先との絡みがあるから、無駄な待ち時間が発生してまうかもなぁ…」
「いやいや、相手も休日出勤やし、さっさと帰りたいやろ。早めに対応してくれるわ」
「それやとええけどなぁ」

と、「こんにちは!」。
本館から東館、西館を行き来するスタッフが、俺の前を通る時に挨拶してくれた。
こちらも「こんにちは」。
しばらくして、また別のスタッフが俺に会釈。
こちらも会釈を返す。
「俺、買い物せえへんのに、何か恐縮です」と思いつつ。

20分ほど経ち、「えぇ、お待たせしました。ふふふ」とSさん。
「どうでした?」
「えぇ、面白いもんがいっぱいありましたよ、えぇ」
「それは良かったです」
「えぇ、まぁ。それで、ちょっと買い物をしましてね。えぇ」
Sさんの手には、ふたつのボトルケージ。
「お、ちょっと見せて下さいよ」
「えぇ、はい」
「ピンク色とは、なかなか派手ですね」
「えぇ、まぁ。30%OFFのシールが貼っていたので、つい。えぇ」
「え?値段だけで選んだんですか?」
「えぇ、30%OFFはこれだけやったので。えぇ、まぁ」
「これだけ?他の色は?」
「えぇ、ピンク以外の黒とかは、えぇ。30%OFFじゃなかったですね。ふふふ」

買い物の際、俺も値段を意識するが(しまくるが)、いくら安くてもピンクのボトルケージには抵抗を感じる。
フレームの色と合うか…気になるからだ。
Bianchiに乗る俺の場合、フレームはチェレステ。
そこに、ピンク。
「チェレステ×ピンクかぁ」
想像する。
「ええかもなぁ」
「うん、かなりええんちゃうか」
「俺も買おか」
「何と言っても、30%OFFやしな」

魂が揺さぶられる。
ただ、よく考えてみると、俺には金が無い。
普段、近所のサイクリングロードを走る際は、水なりジュースを買うために、100円玉1枚を携帯しているが、この日は違う。
普段よりも広い範囲を走るので、1,000円札1枚を持って家を出た。
しかし、途中でボタン電池を買ったり、何度か飲料も買ったせいで、所持金は300円未満。
「これじゃあ買えんよなぁ」
「とりあえず、店員に『90%OFFにしてくれませんか?』って交渉してみよかぁ」
「う~ん」
「う~ん、アホと思われるだけやなぁ…」

つづく

いつも読んでくれて有り難うございます。
読者の皆様には、このどうしようもないブログを読んで、お盆休みを有意義に過ごしてもらいたいなと思います。
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