(997)ライド後に天下一品へ-3

天下一品 ららぽーと甲子園店。
前に並ぶ黒いTシャツを着たおっさんが、「こってりの大!」と注文し、順番が俺に回った。
「こってりの並、ネギ大盛。あと、辛子味噌」
店員に千円札を渡す。

注文口の前で5分ほどぼんやりしていると、「お待たせしました」。
こってりが置かれたトレーを持ち、空いている席を探す。
「あの辺、空いてるな」
走り回る子供たちに注意を払いつつ、ゆっくりと移動。

席に着き、バッグからボトル(サイクリング用の)を取り出し、一口飲む。
「え?ラーメン食いに行くのに、ボトルを携帯してんの?」
今、この記事を読むあなたは、そんな疑問を抱いたのかも知れないが、ちょっと待ってほしい。
それなりの理由があるのだ。
OK?
ここはフードコート。
冷水機は設置されている。
ただ、その横に用意されたカップが小さすぎ、すぐに飲み干してしまうため、水を飲もうと何度も行ったり来たり。
それが、死ぬほど面倒くさいのだ。

さて、襟を正してこってりと向き合おう…としたが、斜め前の席に座る、黒いTシャツの男が気になった。
「あいつ、さっきのおっさんか」
スマートフォンをラーメンに向け、何枚か写真を撮っている。
「後でSNSに投稿するんかなぁ?」
「『美味しゅうございました』とか、普段の生活では100%使えへん言葉を添えてなぁ」
「ほんま、しょーもない」
脳内で悪態をついた後、ラーメンにスマホを構える俺。

「ほな、食おか」
まずは麺の束を持ち上げ、口には入れず真下へ下ろす。
「うん、ええ感じやな」
スープの表面に浮いた麺を確認。
次に、麺の上に辛子味噌を少々。
ここで注意するのが、スープと辛子味噌を干渉させないこと。
確実に、「麺+辛子味噌」の状態を作り上げる。
「集中…、集中…」
「おぉ…、完璧すぎて恐ろしいわ…」
御膳立ては整えた。
「よし」
豪快に麺をすすり、「めっちゃ美味い!」。
以上を繰り返し、最高の幸福感に満たされる俺は40も半ば。

麺を平らげ、スープと向き合う。
「さぁ、どうする?」
飲み干せば、胸焼けするに決まっている。
もう、全盛期の俺ではない。
自分が一番分かっている。
「まぁ、半分程度やったら大丈夫やろ」
箸をレンゲに持ち替え、スープを口に運ぶ。
「美味いわぁ」
スープを口に運ぶ。
「美味いわぁ」
気付けば、飲み干していた。
美味しゅうございました。

後ほど、胸焼けに苦しんだ。

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