(219)チーム・ユンボ・ヴィスマのその後-3

第1ステージが始まった。
前評判では、チーム・ユンボ・ヴィスマのディラン・フルーネウェーヘン選手が、ステージ優勝候補ということで、俺のテンションは上がったが、まさかの落車。
前評判とは、何なのか…?
メディアに対して、抗議の電話をすべきなのか?
「第1ステージから、これかよ…。先が思いやられるな」と思ったが、まさかの結末を迎える。
ゴール前のスプリントにおいて、ペテル・サガン選手(スロバキア ボーラ)が勝利を手中に収めたかと思いきや、最後の最後に伏兵が現れた。
チーム・ユンボ・ヴィスマのマイク・テウニッセン選手だ。
ゴール前、サガンのやや後方にいたテウニッセン。
サガンからすると、近い距離を走る選手に神経がいっていたのだろう。
死角から、滑り込むようにテウニッセンのスプリントが伸び、写真判定の結果、テウニッセンの勝利。
チーム・ユンボ・ヴィスマの選手が、第1ステージでステージ優勝とは、なかなか幸先が良い。
さぁさぁ、盛り上がってまいりました。

第2ステージは、チームタイムトライアル。
比較的短い距離を、チーム単位で走る。
「頑張ってくれよ」と思うが、レースが行われる時間は、日本では夜。
俺は、余裕で寝ていた(起きてても、観る術が無いけどね)。
朝、起きてすぐに、枕元にあるスマートフォンを手に取る。
レース結果の確認だ。
もはや、日課になっている。
ブラウザを開くと、「チーム・ユンボ・ヴィスマ、開幕2連勝」の文字が、俺の目に飛び込んだ。
彼らの走りについて、「圧倒的」や「異次元」という表現もある。
「おー、YouTubeで、ハイライトをチェックしよ」。
それにしても、開幕2連勝とは、これはかなり縁起がいい。
さぁさぁ、盛り上がってまいりました。

第3ステージ。テウニッセンがマイヨジョーヌに身を包み、スタートする。
ちなみに、マイヨジョーヌとは、リーダージャージ。
その時点で個人総合首位の選手のみ着れる、栄誉ある黄色のジャージだ。
が、しかし、このステージにおけるテウニッセンの成績は、80位。
ボロボロだ。
当然、マイヨジョーヌを他の好成績の選手に明け渡す(ジュリアン・アラフィリップ選手)。
2日天下ではあったが、チーム・ユンボ・ヴィスマのウァウト・ファンアールト選手、ステフェン・クライスヴァイク選手が、個人総合2位と3位につけている。
俺は、少し胸を撫で下ろした。
まぁ、まだ始まったばかりなのだ。
それなりの成果を残しつつ、最後の最後にマイヨジョーヌを奪い返せばいい。

第4ステージ以降、しばらくの間は、チーム・ユンボ・ヴィスマの選手がステージ優勝することは無かった。
俺にとっては、あまり刺激的ではない日々だったが、それでも、総合上位に3人の選手がランクされ、しかも、首位まで20秒~25秒の差。
「あと2週間とちょっとで、ついに…、ついにだ…。俺の時代が来るな…」。
そんな予感がした。

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