(220)チーム・ユンボ・ヴィスマのその後-4

ツール・ド・フランス2019。
第21ステージの後、チーム・ユンボ・ヴィスマの選手には、なんとしても表彰台に立ってほしい。
俺自身が、Bianchiのロードバイクに乗っているから、彼らに活躍してほしい、結果を出してほしいという気持ちもある。
が、それとは別に、もうひとつ。
俺なりに、切実な問題。

過去、Bianchiに乗ってるだけで、いきなり「ミーハーでしょ?」と言われ、戸惑った経験がある。
「え?」。
一元的な物の見方しかできない人間は、世の中も人も一元的にしか見ることができないのだろう。
それはそれで結構だが、ただ、こちらとしては、対処に困る。
そもそも、自分が乗るロードのフレームを、自分の金で買うのに、「いちいち世間にお伺いをたてなくてはいけないのか?」という疑問も生まれる。
「あの、俺、アホやから、自分でものを考えたり決めたりできないんですよぉ。どのブランドのフレームを買ったらいいですかね?ミーハーじゃないやつで」と、他人に聞かなくてはいけないのか?
アホくさ。
そんなもんにいちいち気を使っていると、生きてて窮屈だ。

俺がBianchiのsempreを買った時期は、まだ「カーボンフレームは高嶺の花」という空気が漂っていた。
アルミフレームをベースに、シートステーをカーボンにする「カーボンバック」という、自転車業界が迷走してるかのようなフレームもあった時代で、フルカーボンは、とにかく高かったのだ。
ところが、Bianchiのsempre(フルカーボン)は、定価が手に届く値段で、お店によっては、さらに安くなる。
しかも、コンポーネント(ロードを構成する部品)はSHIMANOの105。
それまで、俺は、SHIMANOのTiagraを使っていたので、105になるとグレードが上がる。
まぁ、俺自身が偉くなるわけではないが、105になることで、少し出世したと錯覚できて嬉しい。

さらに、チェレステ。
あの色が良い。
 単純に、見た目が良い。
 が、それだけではなく、存在感がある点も良い。
俺にとっては、本当に都合が良い。
サイクリングではないが、深夜にジョギングしていると、交差点で右折する車にはねられるそうになった経験がある。
だいたい、2~3年に1回ペース。
「うお、こいつ、俺の方を見てへん!」と気付いた時には、本気で怖いし、自分が殺されかけた分、ドライバーに殺意を抱く。
しかし、後になって、俺なりに反省するのだ。
「まぁ、夜に紺や黒のジャージを着て走っている俺にも、問題があるかもなぁ」と。
そこで、再発防止策として、派手で目立つ格好でジョギングすることにした。
また、その思想をサイクリングにも取り入れようと考えたところ、「ドライバーから見て、チェレステは存在感あるはず」との結論に達したわけだ。
まぁ、俺なりに、色々と考えている。

ただ、「Bianchi乗り?ミーハーでしょ?」と言う人の気持ちも、わからなくはない。

その理由の1つとして、おそらく、人によっては、「Bianchi=ROMA2」なのかと思う。
ROMA2とは、いかにもお洒落なBianchiのクロスバイクで、サイクリングロードでは乗っている人をあまり見掛けないが、そこら辺の歩道を走っている人は、けっこう見掛ける。
見た目の良さも価格帯も、人気がある要因だと思うが、だからこそ、「人気がある自転車ブランドのロードに乗ってる=ミーハー」と判断する人もいるかなと。

2つ目は、Bianchiが供給しているプロチームが、結果を残していないということ。
やたらめったら勝ちまくってきたTEAM SKYの選手が乗る、PINARELLOのDOGMA。
乗る選手もフレームも、超一流と印象づける結果を残してきたが、それがBianchiにも、乗る選手にも、今は欠けている。
Bianchiが舐められる、大きな原因ではないかと思う。

だが、逆に言えば、Bianchiが機材を供給している、チーム・ユンボ・ヴィスマが、誰の目から見ても「最強やんけ!」という結果を残せばよいのだ。
頼むぞ、野郎ども!
俺の祈りを乗せて、走ってほしい。
というわけで、話をツール・ド・フランス2019に戻そう。
次回は、第7ステージからの話。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする