(258)さいたまクリテリウムを含む、最高の関東旅行。~奈加川さん~

ホテルのベッドで横たわる。
「今の俺なら、何時間でも眠れるわぁ」と思いながら。
さいたまクリテリウム観戦、フルーム選手との出会い、熱狂の後楽園ホール…。
さらに、そもそも関東に来る前から、俺はろくに寝ていない。
楽しすぎたが、同時に疲れすぎた。

明日は西宮に帰るが、それまで関東を堪能したいと思う。
ただ、明日の予定を考えるのが面倒くさくなり、目をつぶった。

関東2日目の朝。
とりあえず起きたが、「まだ、とことん寝れるで」と二度寝。
チェックアウトが遅めのホテルで本当によかった。

再度、起きる。
まったく日が差し込まない部屋を出て、チェックアウト。
外は、とても天気が良かった。

「帰る前に、どこに行こうか?」。
関東を、俺なりに最大限満喫する選択をしたい。
主に全日本プロレスで活躍された、デンジャラスK川田利明選手の「麺ジャラスK」で、ラーメンを食べてみたい。
世界一性格の悪い男、鈴木みのる選手のアパレルショップ、「パイルドライバー」で、自分用とお土産用のTシャツも買いたい。
ミスターデンジャー松永光弘選手(試合を生観戦したことは無いが)のステーキ屋、「ミスターデンジャー」も行ってみたい。
悩む。
まぁ、なんかプロレス関連ばっかりになってもうたけど。
御茶ノ水駅の手前にある橋を、悩みながら渡る。

「あ、他に行っとかなあかん所、あるわ」。
15年ほど前、鎌倉に旅行した際、立ち寄った料理屋、「奈可川」さんだ。
確か、あの日、昼から鎌倉観光し、「晩はどこで飲もうか?」と旅行情報誌を開いたところ、奈可川さんが紹介されていた。
店に入る前は、「観光客向けのお店なんやろなぁ」と思っていたが、実際は、味も店員さんの人柄も、地元の人たちから指示されているように感じた。
文化の違いか、名物の甘い玉子焼きは、俺の口には合わなかったが、「また、あの雰囲気でうまい物を食いたい」と思い、食べログをチェック。
「今からやと、ランチの時間に間に合う!」。
スマートフォンの乗り換え案内アプリで、鎌倉への経路を調べ、俺は電車に乗り込んだ。

電車に揺られながら、「そういや、あのお爺さん、まだ生きてはるかな?」と、以前、奈可川さんで、隣に座っていたお爺さんのことを思い出した。
酒を飲みながら、知人と大阪弁で話していると、「関西から来られたのですか?」。
隣の席から、知らない人に話し掛けられた。
酔ってはいるが、上品で優しい話し方のお爺さん。
古美術商を営んでいるそうで、よく京都に行くらしく、関西には馴染みがあると(なんかそんな話を聞いた気がする)。
そうそう、話の流れで、「関西では、同志社大学と関西学院大学のどちらが名門大学ですか?」と聞かれたが、学費が高いだけの大学を出た俺にとって、あまりに雲の上の世界すぎて、答えられなかった記憶がある。
他にも、昔、海軍に所属していて、軍艦のなになにに乗っていたとか。
最後、べろんべろんになって、タクシー呼んで店の前に止めて、うち帰ってたなぁ。
「あのお爺さん、柔らかく楽しく一緒にお酒を飲んでくれたな。まだ生きてはったら、90ぐらいか?」。
1時間ほど、そんなことを考えていると、鎌倉に着いた。

「まず、レンタサイクルを借りて、奈可川さんに行こうか」。
「いや、先に奈可川さんに行こう。ランチが終わるまでに、確実に」。
レンタサイクルは後回しにして、駅から歩く。
「記憶では、右手にあったよな」。
多くの観光客でにぎわう通りを、右側を注視しながらゆっくり前に進む。
と、あった。

が、本日休業!?肩を落とす俺。
「参ったなぁ…」。でも、せっかく鎌倉に来たのだ。鎌倉を楽しもうと前向きになった(正確には、なるように心掛けた)。

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